いまさら聞けない税金Q&A

いまさら聞けない税金Q&A

Q 借金の返済はきちんとしているので会社の手元にお金がありません。これだけ借金を返しているのに何故利益が出て、こんなに税金がかかってくるのか、どうもよくわかりません。計算の仕組みをもう一度確認したいのですが。
A

会社の現金の支払いは大きく借金など債務の返済と経費やお給料、税金の支払いに充てられます。
このうち、借金の返済はもともと借りたお金を返すもので、企業会計上の費用には該当しません。
この場合にはお金の支出≠費用です。一方、企業の利益=収益-費用として計算されます。
この利益をもとに、税法の考え方を調整して税金の計算が行なわれます。従って借金をたくさん返しても費用にはならないので利益が出てしまい、税金の支払い義務が生じます。
このように企業会計上の利益がたくさん出ていても現実のキャッシュ(お金)がどのくらいあるかの資金繰りを適切に把握できないと黒字倒産ということになりかねないので注意が必要です。

借金返済と利益